近年動物愛護のスローガンとして、トレンドのように掲げられている「殺処分ゼロ」。多くの人が「殺処分ゼロ」を望む中、現場の動物愛護センターでは新たな課題が浮き上がってきた。「殺処分ゼロ」は「目的」ではなく、飼い主の適正飼育による収容動物の減少、収容動物の譲渡促進の「結果」であるべきだ。殺さないことが目的-、とされている今の「殺処分ゼロ」は、本当に動物たちの幸せにつながっているのか?「殺処分ゼロ」という動物愛護精神のもと、生き延びた命がどうなっているのか、しっかりと見届けるべきではないだろうか。目指すべきは「殺処分ゼロ」のもと、生き延びた命が「幸せに暮らす」ということなのである。「殺さないで!」と言う前に、考えるべきことがある。なぜ、「殺処分という行政処分がこれまで行われてきたのか。それを丁寧に探っていくことで、犬たちが求めている「幸せ」に私たちは近づけるのではないか―?
動物愛護センターを取材して、「殺処分ゼロ」の課題を浮き彫りにしたルポルタージュ。
読者対象: 小学校高学年~
新日本出版社 刊
2025年9月刊行