この物語は、戦後の時代を生きる一頭の犬と少年を通して「本当に大切なものは何か」を、今の子どもたちに問いかけたいと執筆した。SNSを介して、多くの繋がりがいとも簡単に持てる今、「心から信頼できる友」をどれくらいの子どもたちが持っているのだろう。信頼できる友を持つためには、まず自分が信頼される人間でなければならない。信頼される人間になるためには、まず自分が相手のことを心から大切に思わなければならない。それは、その人の思いを尊重すること。その人が大切にしている物をも大切にするということだ。真の友に出会えることは、宝物を持つけたことに等しい。本書は動物愛護を通して、人生の「宝物」を見つけるヒントがいっぱい詰まった一冊だ。
対象:小学校中学年~
定価:1500円+税 合同出版 刊