飼い主に捨てられた犬、野犬として捕獲された犬たちは、殺処分され
産業動物の牛や豚は、人間に食べられる肉として殺される。
そして、動物園で展示される動物たちは、宝物のように扱われ、みんなから愛され続ける。
まさに命の「光」と「影」・・・。
そのすべての命と向き合ってきた、ひとりの公務員獣医師がいる。
ある時は、狂犬病予防員として野犬狩りに、またある時は、食肉センターで食用の牛や豚の肉を検査する
検査員に、またある時は、動物園の獣医師、動物園園長として―。
公務員獣医師、渡邉清一氏の一生を通し、命の尊厳を問いかけるノンフィクション。
初めての動物園の取材に行き、著者も動物園動物のことを勉強しました。
動物園の動物を見ていると地球環境のことも考えざるを得なくなりました。
珍しい動物園の引っ越しエピソードもあって、読み応え抜群です。
自信を持ってお勧めできる一冊です。
小学校高学年から
1500円+税 合同出版 刊